嵐の十五夜
昨日は家の周りの片づけをした後、午後3時頃からひゅーひゅー風の音を聞く。
テレビでは非常に大きい台風17号と何度も聞いていた。

主人はお芝居を観に行ってしまい、老朽化した家に一人でいても
心細いだけ、前に泊まった事がある友人のお宅に泊めて貰った。

小高い山の中腹に有り山々の青葉も少し黄ばんだり赤くなったり
紅葉が始まる光景がありありと見えた。

海は夕方から白波が幾つも幾つも並んでは消え、
台風が近づくにつれて大きな波が最初の防波堤を超えていた。

風の強さに雨が目にもとまらぬ速さでしゅーっと飛んでいく。
台風はやがて暴風雨となり、部屋の中でテレビ情報を聞いていた。

台風が去った午後11時頃、白い雲の間から十五夜が出たり入ったり、
しばし満月の美しさに見とれていた。

中秋の日の夜、澄んだ秋空に満月が台風など無かったかのように、
煌々と光っていたので「私も連れて行って!」語りたくなる程優しささえ感じた。

山々の樹木の葉も彼岸花も風にあおられ弾力を無くしてしまい
7時間も強風に吹かれ、弱ってしまった。

今朝、急いで家に戻れば被害がなくてほっとする。