桜の木の下で
鈍よりとした今朝の天気とはうって変わり
動けば汗ばむ陽気になる。

昨日の外出とは違い、
散歩がてら公園に緋寒桜を見て帰って来た。

公園には満開の緋寒桜をグループでお花見に来た人達、
ずっとカメラで写真を撮り続ける人等で賑わっていた。

公園の中にある階段を上れば神社のような場所が有り、
そこにも濃ピンクの桜が咲き誇っていた。

小鳥のさえずりを聞きながら芝生の上に横になって、
じっくりとお花見をしたい気分でもそんな事ができる訳がない。

濃ピンクの花びらに顔を近づけると何の香りもなかった。
ソメイヨシノは、ほのかな香りが漂っていた。
どれも桜には違いない。

公園の微かな風が頭上を通り抜けていく事さえ心地いい。
ここまで緩やかな坂道を歩けた事が嬉しくて、
青空に感謝する。

桜の命は短いから雨が降れば散ってしまうかもしれない。
そう言えば静岡の家の庭にもサクランボの木に
桜そっくりの花が咲いている頃。

いくら暖かい日中でも如月の夜は春という感じはしない。