北風
二つ先の駅から住まいのある最寄の駅に着いた時は、
土砂降りの雨が降っていた。

午後8時を過ぎていたので横殴りに降る雨の中を
左手に傘を差し、右手に荷物を持ち、背中にバックを背負い

急ぎ足で住まいに向かっていた。
慌てゝ住まいのマンションを通り過ぎた事に気付き、

再び同じ道路を通って帰った程ドジで方向音痴。
荷物の重さに、部屋に戻って食事の支度をする頃は
ちょっと肩こりがした。

土砂降りの雨が降ろうとまめな主人は午前はゲートボールに行き、
午後はゲートボール協会まで自転車で往復二時間半もかけて
ずぶ濡れになって帰り、夕食前に眠ってしまった。

そんな昨日より、今日の南国は北風が吹いて
肌寒さを感じてブラウスのうえにカーディガンを羽織っている。

暖房がないため身体を動かしたり、
温かい物を食べるように心がけている。


曇り空でも、風で少しの洗濯物を乾かして夕方取り込めば、
本土はもっと真冬並みの寒さだと思いながら、
北の空を眺めてベランダから部屋に入った。