霜降
午後から友人と一緒にすごし、
夕食は軽く喫茶店でコーヒーを飲み6時過ぎに我家に帰って来た。

夕食の支度は済ませて冷蔵庫に入れてあるので、
誰が帰ってもすぐに食べられる。

本音を言えば我家には早く帰りたくなかった。
今日、帰ると主人からメールが入っていたので
顔も見たくはなかった。でも、

遊びの旅行くらいで、私が家出をしていたらきりがない。
泊めてくれる女性友達は居ても、後で自宅に帰りずらくなるから、
友達と別れて海沿いを通って帰ってきた。

暦を見れば「霜降」と記載してあり、二十四節気のひとつで文字の通り
太陽黄経が210度の時で、露が冷気によって霜となって
降りる頃で、楓等が紅葉する頃だと思う。

温暖なこの町は、霜が降るのは一番寒い1月、2月くらいで
雪が積もる事は滅多にない。

子供の頃の東京は3月でも雪が降っていたのに、地球温暖化になり
海水温が高いため、未だに台風が南に発生している。

彼が帰宅したら嫌な顔せず怒らずに、平静を装い
「お帰りなさい。お風呂が沸いています。」と演技をしなければ
帰りにくくなると思う。