7月8日 梅雨の朝 
小雨まじりの風の強い朝だった。
梅雨の最中に吹く風にしては、一抹の寂しさを感じる風音が心に残っていた。

松林の方でじーじーと蝉の鳴き声にじっと耳を傾け、
家族が起床する前にPCを使用する為、4時半起床。

眠気が残っていたので其の後再び、1時間眠り7時起床。
夜が短いので冬のように長時間眠れず、時々早く起きてしまう。

「今日は娘の誕生日だから××にでも食べに行こう!」主人が言えば、
「私、今夜はご飯は要りませんから。」彼女が答えていた。

やっぱり親子って良いなあとつくづく思う。
私は、自分の誕生日等どうでも良い事だが、彼女と比べてみた。

誕生日の食事やケーキも、自分で皆に用意して食べさせても
誰も気付いてくれない。知っていても知らん顔をしていると思い、

「私、誕生日なの。」ぽつりと語れば「そうなのか。」一言の言葉が返ってきた。
いい年をして誕生日等、どうでも良かった。

只、一人の家族として思いやりの気持が欲しかっただけ。
隣のお宅の猫が一匹亡くなり、残された子猫が寂しそうな顔で座っていた。

抱きしめてあげたかったが、奥様がいたので子猫に言葉をかけてあげた。
「奥様に可愛がって貰うのよ。」私は心の中で呟いた。

編集 sakura1205 : 十六夜さま、何時も有難うございます。家族ってなんでしょう。私もそう思います。
編集 十六夜 : SAKURAさま、家族って 空気みたいのが一番なのでしょうね。