薄紫色の風 
昨夜は、数日間会話もなく暮している次女が出勤する迄、
起きていた。すぐに眠ったが深夜0時を過ぎたと思う。

それまでの間、テレビを見れば若者の雇用不安の問題を
放送していた。「こんなはずじゃなかった!」ある若者は、

内定取り消しをされ悔しがっていた。
日本の景気状態は、飛行機で言えば墜落し始めていると

私なりに思った。新入社員は、人材を育てなければならない為、
取り消しし易い、組合にも入っていない等が原因との事。

政治問題や社会問題の話しをすれば、「政治の事に口を出すな!」
役所で長年仕事をしていた主人は怒る。

午後から一人でコーヒーを飲みながら、川の向こうの
山々を眺めていた。その山に吹く風は、目の前を吹く風よりも、

なんとなく違う風が吹いているようだった。
色で言えば薄紫色の風。

目の前を流れる川よりも、向こうの川の方が勢いがあると
思う。それは時の流れ、人の流れだった。

私は、人の流れに乗り後れて離れ島にいるのだろうか。
私は、時の流れに乗り後れて離れ島にいるのだろうか。