波のように・・

近づいて遠くなってゆく 踏み切りの音

   
夕暮れの街は どこか寂しくて

   
人々もなぜかうつむいて見える

   
あの場所に残してきたものは

   
きみへの小さな手紙と 結局 渡せなかった想いと


   
今頃 きみは 僕を探してるだろうか

   
不安になっているだろうか

   
小さな小さな 子供のように

   
泣いているのだろうか

   
僕はもう その肩を抱いてあげられない

   
僕はもう そこにはいない


   
人生は思いのまま歩けはしない

   
波のように流されてゆくだけ

   
それでもその先で いつか必ず

   
同じ場所へ流れ着くから


   
そこからまた ふたり 流れてゆこう