「目覚めれば」
目を覚まし
僕は「ぼく」の演技をする
ベッドから這い出て
パジャマを着替え
顔を洗い
朝食を食べ
学校へ行く

級友たちと挨拶を交わし
授業を受け
先生の質問に
そつなく答え
教科書を閉じる

教室の窓の外は
雨だったり
曇りだったり
晴れ渡っていたり

下校時刻を過ぎたあたりに
風が吹き
「ぼく」は目覚める

僕はいま
年老いていくばかりで
なにも残してはいないのだ
と、気がつく

編集 風便り : 旧友と再会した時、とみに感じますね(^^
編集 流雲 : 若き時み懐いた夢や希望、繰り返される日常に惜別の青春、戻りたいですね。