理科の散歩道と題して。。。
 キャパシター 将来のエネルギー源に期待 などというタイトルが目に留まった。

 夜道を歩いているとき、信号機が無い交差点の中央で、赤く点滅する機械を見かけたことがありませんか。「自動発光式交差点鋲」と呼ばれ、ドライバーや歩行者に注意を促します。兵庫県内では1994年に初めて設置され、昨年末までに800ヵ所以上で埋設されているようです。

 あの小さな箱の中には、3つの科学技術の成果が凝縮されています。太陽電池、発光ダイオード、そして「キャパシター」と呼ばれるものです。

 道路に埋め込まれた機械には、電源がつながれているわけではありません。あの小さな箱の中で、発電・蓄電・発光の全てを行っているのです。昼間に太陽電池で電気を造り、キャパシターに電気をためて、少ない電気で光を出すことのできる発光ダイオードで赤い光をだしているのです。

 テレビやステレオなどの中には、丸いものや四角い形の「コンデンサー」と呼ばれている、電気をためる部分がいくつも入っています。アルミ箔のような薄い金属板2枚を接触させずに平行に置き、陶器で固めたものがよく見かける形です。

 ここへ電気を流すと両方の金属板に+または−の電気がたまります。このとき金属板広くて、間隔が狭いほど、多くの電気を溜めることができます。さらに、金属板の間にビニルラップのような電気を流さないものを挟むと、さらに大量に電気を溜めることができるようになります。

 キャパシターは、電気をためる金属部分や間に挟む素材を工夫し、今までのよりも桁違いに沢山の電気をためることができるようにされたコンデンサーのことです。

 開発や特許に関して、キャパシターや、「自動発光式交差点鋲」は、兵庫県や関西に縁の深い技術のようです。最近では、路面に凸凹をつくらないことで安全性を高め、コストの低減を実現した新しい「♭タイプ型鋲」が、全国に先駆け神戸市長田区で試験導入されています。

 キャパシターはハイブリッド自動車、無停電電源(UPS)用、ソーラーや風力発電用などの蓄電用としてその用途が大変期待されています。最近では路線バスや集配トラックなどでのハイブリッド車にも使われるようになりました。

 街中では発進、停車を繰り返すために燃料を余分に使います。これが大気汚染の原因になるのです。そこでキャパシターの力を借りて、発進は電気モーターを使い、停止するときは発電しながら止まってキャパシターに充電することで、燃費をよくすることが可能となっています。

 このキャパシター、燃料電池とともに将来の大きなエネルギー源となり、環境問題解決の糸口になる可能性を持っているようです。。。

(県立尼崎西高校教諭 浅井尚輝)とありましたよ。

 燃費がよくなる、環境にも優しい。。。こんなスグレモノはありませんよね。折りしも原油価格値上げなどと、まことしやかに聞こえてくる昨今。。。対策は???