『老練な平和主義貫け』
 と題して、イラク問題 藤原教授が講演

 淡路生計懇話会(事務局・神戸新聞淡路総局)の三月例会が19日、洲本市内であり、藤原帰一東京大学教授(国際政治学)が「『正しい戦争』は本当にあるのか」と題して講演した。

 イラク戦争でブッシュ大統領は、「正義の戦争を主張したが、日本では憲法九条に基づく絶対平和主義が根強い。以外にも、両者は過度の理想主義という点で近い。

 「違法な戦争を起こした悪者には制裁が必要」「全体主義国家が無謀な戦争をする」という論理の延長線上に「民主主義を拡大すれば戦争はなくなる」との米国流の思考がある。イラク戦争は石油利権など別要素も絡むが、そうした理想主義が引き起こしたともいえる。

 しかし、現在のイラクには、欧州のような民主主義の育つ土壌はない。外から独裁政権を倒しても、その後の民主政権維持は難しい。権力が真空になり、独裁より悲惨な内戦も起こりうる。

 「戦争は若者の美徳、平和は老人の悪徳」ともいう。理想を掲げて戦争をするよりも、汚いと言われようが根回しや武力による圧力で平和を保つのが老練な現実主義。その上で内側からの民主化を待つべきだった。。。

 と、このように要旨が記載されていましたが。。。

 更に、一面にはイラク開戦一年 『治安悪化し復興進まず』の記事も。

 米英政権はフセイン政権の大量破壊兵器がテロリストに渡る「脅威の除去」を大義に開戦したが、大量破壊兵器が存在しなかったことが明らかになり、その正当性をめぐる疑念は深まるばかりだ。。。

 ↑の記事は地元紙からそのまま引用しました。。。