『うまいか下手かで治癒に差』
 などというタイトルをまた地元紙 鍼灸もうひとつの医療というコラムの中で見つけましたので。。。

 今の姉妹やけど」と、患者さんが帰った後、木村さんは語った。

 「一人は子宮内膜症で不妊、一人は慢性の腰痛、連れてきたお母さんは糖尿病。ほかにも脳出血の後遺症の人も、がんの人もくる。これらの病気を治せません、お断り、言うたら医学やない。治すためにはかなわぬまでも何でもやりまんがな」

 木村さんは長年、診療所の事務を務め、現代医学に精通した上で鍼灸師になった。あるとき、上海から来た中医師が、脳性まひの人の手にはりをし捻転すると、縮困っていた手が見る見る伸びたのを見て、「よっしゃ、中医学の手法で行こう」と決めた。

 手法とは、はりを刺した後、効果をあげるために行うわざのことだ。「鍼刺手法百家集成」という本もあるぐらい中医学は手法に力を入れ、うまいかへたかで治癒に差が出ると考えている。

 「患者の身体に邪気があったらしゃし、正気が虚していたら補う」このはりの基本正気は患部に届かせ邪気を食い尽くさせる。「この手法ができるかできないかで、ツボの選び方、治療法は違ってくる」と木村さんは言う。

 「腰痛で肩まで痛みが及んでいる場合、手法ができなければ、首の風池、大椎殻腰の八りょう穴まで多くのツボを使う羽目になる。手法ができたら、足の復溜一穴に捕法を五分間やり、患部に気を届ければ百発百中や」大腸がんの場合も、脚の上巨虚の手法で腸の熱がスーッと取れるという。

 「飛び抜けた名人だけが病気を治すというのは芸術。はりは芸術やない。訓練次第で誰でも治せるようになるのが、医学のはりや」信念を語りながら木村さんは、無私にわざを研修生に伝える。そして助手の妻弘子さんともども、安い治療費で満足している。現代の赤ひげ先生の風情なのだ。

(共同通信編集委員 松田博公)とある。

 JR新大阪駅から地下鉄で一つ隣の東三国駅前から徒歩5分。住宅街の看板もない普通の家が、知る人ぞしる「針灸治療リベーロ」だ。連絡先は大阪市。。。とあって電話番号も載っていましたが、控えさせて頂きます。