またまた地元紙からの引用ですが。。。
 『子供が変える時代』と題して、家田荘子さんのコラム 随想を見つけたので。。

 学生やPTAから依頼を受け、中学校にエイズや麻薬、性に関する講演に行くことがある。毎回驚くのは、生徒たちの熱心さと、大人たちの無関心さだ。

 講演前は、先生方がどれだけ「静かにしなさい」と注意しても、会場は騒がしい。ところが講演が始まると同時に、決まってシーンとなる。あれほど騒いでいた男女生徒たちが、真剣な眼差しで、一生懸命話を聞いている。それ程皆が、エイズや性、麻薬のことを身近に感じて、聞きたがっているということなのだ。

 対照的なのが、先生や大人たちだ。居合わせている先生方のうち、男性の多くは、あからさまに顔だけ横に向けている。「自分は、こんな話聞きたくはないんだ」という私へのメッセージのようだ。また、仕方なく参加した親たちの一部も、寝たふりや、そっぽを向いて、抵抗をしめしている。子供たちが静かに一生懸命聞いているにもかかわらずである。それは、私立、公立の学校や学力にかかわらず、同じことが言える。

 この事実を知らないのは大人たちだけではないだろうか。「わが子に限って」と、大人たちはよく言うが、エイズや麻薬や性に対し、偏見を持って蓋をしているのは、大人の方なのだ。

 自らをHIV陽性であると告白したアメリカのプロバスケットボールプレイヤー、マジック・ジョンソン氏に取材をしたとき、

 「世界中の子供たちは、親が思うより、世界のことをよく知っている。だから大人が勉強して、子供と正面から向き合わなければ。恥ずかしいと思うのはしらないからだ」

 といっていた。子供を変えるためには大人がまず変わらなければ。というより今は、子供がおとなを変える時代なのかもしれない。。。

 今朝から↑こんな随想を読んで、ナルホド。なんて思ったのは、やはり私には子供が居ないからなのかな?わが子に限って。という気持ちはやはりわかりそうも無いけれど、世間は案外こんなものなのかな。