「夜のプラットホーム」
<<インド>>--バラナシ--


ガンジス河の沐浴で有名なバラナシから、夜行列車に乗ってアグラに向かった。

早朝からガンジス河の沐浴風景をショッキングに見学した後、アグラに向かう夜行列車に乗るのだが、このバラナシ駅の状況にまたショックを受けたのであった。

駅の構内にはホームレスの人たちが、足の踏み場もないほど、あちこちに横たわっていて、うっかりすると踏み付けてしまうほどである。

ホームに入って夜行列車の到着を待つのだが、1時間近く乗車予定の列車は来なかった。

線路には牛がうろうろしているし、ホームは御覧のように、銃を抱えた警官が列車を待っているのだが、彼等も同じ列車に乗るのだろうか。

ご主人の居ない母親が、子供を抱えて待っていたりして、正にインドの生活実態の縮図を見ているような光景であった。