「大列柱殿」
<<エジプト>--ルクソール--


ルクソール東岸、カルナック大神殿の第二東門を過ぎた所に、この大列柱殿はある。

この大列柱殿は、アガサ・クリスティの小説を映画化した「ナイル殺人事件」で、巨大な遺跡の一部が石柱の上から落ちてくる場面でも良く知られていて、この映画を見た方はご存知かもしれない。

此処には太さ直径2メートルの大きな石柱が134本も並んでおり、それぞれの石柱にはヒエログリフ(古代エジプトの絵文字)にそれぞれここを支配した王たちの歴史が書かれている。

カルナック神殿は、広大な敷地の中に、膨大な遺跡群が存在し、今でも発掘修復作業が進んでおり、それら一つ一つの遺跡を見て歩くと、とても一日では見切れないほどである。

我々は宿泊したルクソール・シェラトンのホテルを朝出発し、カルナック神殿まで約一時間かけて歩いて行き、此処を一日がかりで見学したが、流石に帰りは草臥れてしまい、馬車に乗って帰って来た時には、既にナイル川に夕日が沈む時間であった。