「春爛漫」
<<日本>>--川越--


今を盛りと咲き誇る彼岸桜の艶姿。

蔵造りの街並みから横道に入った、養寿院の門前にあるうなぎ屋の店脇に咲く桜は満開であった。

日当たりが良く、風を遮る陽だまりにある桜木なので、一足お先に満開になったようだ。

この周辺には、うなぎを焼く香ばしい香りが漂い、いやが上にも食欲を促すのである。

他の桜並木は、まだまだ桜の花の蕾は固いが、此処だけは春爛漫の雰囲気が漂っていた。

此処に来ると、私の母方の菩提寺である、養寿院の墓に眠る祖先の事を思い出すのであるが、今年も春の彼岸には詣でる事としようか。