「当事者」
<<インドネシア>>--バリ島--


ポトン・ギギの儀式を直接受ける、当事者の不安げな姿。

バリ島では、一生に一度必ずこの儀式を受けなければならない、掟が有るのである。

前にも話したが、この儀式は神官によって前歯を、ヤスリで削る儀式である。

必ずしも20才になった時点でやらなければならないのではなく、出来るだけ若い内に必ずやらなければならないようである。

事実ワヤン君は30才頃にやったということであるが、矢張り当日はかなり緊張したとの事であった。

写真では、黄色い服を着た女性たちと、白い帽子を被った男性が当事者のようである。

前歯を削る事によって、他人といがみ合ったり、喧嘩して噛み付くような事の無い様に、まろやかな人間になる事を神に願う儀式であるという。