「街への入り口②」
<<スペイン>>--クエンカ--


宙吊りの家のトンネルを潜った後は、ご覧のような家に囲まれた狭い道を登っていく事になる。

流石城壁都市と言われるだけあって、この街を攻めようと思っても、こんな細い道に、兵がひしめき合っても、待ち構えた守備兵に狙い撃ちに会うだけであろう。

今は一般の石造りの住居であるが、昔はどんな建造物が有ったのかと考えながら、ひたすら石段を登って行ったのであった。

この路地の先には、一体どんな街が開けているのだろうかと、興味津々であった。

こんな岩山の上に築かれた街には、果たして水などが出るのだろうかと、余計な事が気になったものである。

この写真を見ていて、此処で地震に会ったら一溜りも無いであろうと思うのは、現在の事である。