「虚構と現実」
<<インド>>--ヴァラナシ--


あちこちで見掛ける街角の光景。

たくさんの映画のポスターが貼られた中を行く、人々の様子は険しいものである。

虚構の世界を描く映画と現実の生活実態とは、かなりの落差を感じる光景だ。

インドは世界でも有数の映画の製作本数を誇る国だと聞いた。

何故だか理由は分からないが、現実の世界が厳しいだけに、映画で日頃の鬱憤を晴らすのだろうか。

我々も散策をしていて、オートリキシャを運転する若者から、ムービー、ムービーと声を掛けられた。
映画館までタクシーに乗って行かないかという意味である。

昔の日本がそうであったように、映画館の中では、ヒーローが登場すると拍手喝采して、盛り上がるのだと言う。

それにしても、このたくさんのポスターを建物の上の方まで、どうやって貼るのかと疑問に感じるほどである。