「街中の光景」
<<インド>>--ヴァラナシ--


街の中に入ると意外とメイン通りは広くゆったりとした眺めであった。

ヴァラナシは流石にインド第三の規模を誇る都市だけに、綺麗な建物も多い。

復興目覚しいインドは、やがて近い将来にはカースト制度も無くなり、人々の生活も豊かになっていくのではないだろうか。

シン首相も欧米との外交を積極的に進め、原子力開発の承諾を得たようである。

しかしカースト制度の一番底辺に位置するシュードラ(奴隷)の身分の人々まで、国の恩恵が行き渡るには、まだかなりの歳月を必要とするかもしれない。

この街の光景を眺めながら、漠然とそんなことを考えていたものである。