「紅一点」
<<インド>>--デリー--


正にこの言葉がぴったりするような光景である。

ほとんど替わり映えのしない男達の容姿に比べ、目の覚めるような鮮やかなサリーは周りを明るくする。

但し、このサリーの女性が若くて綺麗かどうかは別問題である。
インドでは、お婆さんでも結構派手なサリーを、平気で着ているからだ。

夜目遠目傘の内、の諺ではないが、後姿で良しとした方が賢明かもしれない。

ついでながら、日本では女性が着物を特別の行事の時以外は、ほとんど着なくなってしまったが、インド女性は、このサリーを着て歩くのが普通である。

しかも一口にサリーと言っても、実に種類や着方が豊富で様々であり、見ていて飽きる事がない。

暑いインドで、頭からすっぽりのこの姿は、さぞかし暑いであろうと思われるが、そうではないとのことであった。