2007年10月の記事


「シーサイド」
--サヌール--


ホテルのプライベートビーチから見た海辺の光景。

欧米人は中年になっても、水着などは結構大胆である。
トップレスのご婦人や、ビキニの女性はあちこちで見掛けるのである。

手前は海草がびっしりと繁茂しているから、泳ぐ事は出来ないが、ヨットが停泊している辺りまで行けば、泳げそうだが、泳ぐのはホテルの広いプールで我慢した。

昨晩、ワヤン君から東京滞在日記の第一弾が送られてきた。
日程別にバリ出発から東京到着までの前半が細かく記載されている。

彼の几帳面さと、忙しい仕事の合間を見ての、日本語を駆使しての記述の努力には頭が下がる思いである。
日本滞在感想記なども、時々ご紹介してみようと思う。
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「睡蓮」
--サヌール--


ホテルの部屋の傍の池に咲いていた蓮の花。

再びホテルに戻り、ビーチに出掛ける少しの間、庭を散策した。

池にはピンクや白の睡蓮が咲いていて綺麗だった。
水に写るハイビスカスの花や祭壇も南国らしい趣が有った。

昨日ワヤン君から、彼が東京で撮ったたくさんの写真のDVDや、バリ島の音楽を収録したCDが送られてきた。

優雅なバリの音楽を聴いていると、また温かいバリに行きたくなる気持ちが湧いてきた。
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「ナシチャンプル」
--サヌール--


昨日載せたレストランで食べた昼食。

ナシとは「ご飯」の事、チャンプルは「混ぜる」の意味である。

チャンプルと言う言葉は沖縄でも、ゴーヤ・チャンプルなどと言う料理が有るから同じ意味である。

これが中国に行くと、チャンポンと言う言葉になるから面白い。
語源は全て一緒だとワヤン君が言っていたが、何処から来た言葉なのであろうか。

さて本題に戻り、このナシチャンプル、バナナの木の皮に乗せて出てきたが、これで300円くらいだから、日本よりはかなり安いと思う。

朝、ホテルのバイキングで十分に食べていたので、このくらいの料理で昼食は十分であった。
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「ランチタイム」
--サヌール--


昼食を摂った店での先ずは乾杯の仲間たち。

店のマスターに撮ってもらったが、最初の一枚が良く撮れていなかったので、二枚目の写真だ。

最初の写真は皆にこやかに笑っていたが、二枚目となると今度はちゃんと撮れるのかと、ちょっと不安な感じの皆である。

何処の店で食事をしようか探した挙句、店頭のメニューで知っている献立があり、値段もリーズナブルだったのでこの店にした。

先ずは地元ビンタンビールで乾杯。
のどかな時が流れていく。
マスターを相手に、夜の遊び場のナイトスポットの話をしていたら、良い場所を案内しようかと本気になってきたので、今日帰るのだと言って断った。

こんな片田舎ののどかな街にも、そんな店は有るものである。
マスターの話だと、そこは地元の人間が良く行く店だという。

ちょっと興味が有ったが、ワヤン君推奨の健全観光で行く事にした。
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「引き売り」
--サヌール--


自転車で売りに来たおばさんから物を買う女性の姿。

こうして引き売りに来るおばさんを見ると、何となく懐かしさを憶える。

昔は我が家の近くでも、納豆売り、豆腐売り、アイスキャンデー売りなどが、自転車で声を張り上げながら来たものである。

今では軽自動車で拡声器を付けて、焼き芋売りなどがやってくるが…

所で、このおばさんは一体何を売りに来たのだろうか、箱の後ろには紐で束ねた物などがぶら下がっているが…

カメラを向けたら、買い手の女性に気付かれてしまったが、その後彼女は大きな目で、にっこりと笑顔を返して来たのが嬉しかった。

バリではどうやら写真を撮られる事が、喜びの一種であるようだ。
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「街道�A」
--サヌール--


バリの街を髣髴とさせる街道の光景。

高いビルなどは全く無い道路でも、車道と歩道がはっきりと区別されているのが、バリの街道の特徴である。

道路脇には日本のように、道路標識などはほとんど無く、何処でも駐車は可能である。

やがては日本のように、交通標識が林立して規制がやかましくなるのかと思うと、ちょっと寂しい気がする。

家々はこのようにバリ独特の石垣や、祭壇で守られており、ほとんどが平屋か二階家だから、空が広く感じられる。

町の中心部でさえこんな雰囲気だから、のどかな物である。
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「毅然として」
--サヌール--


「毅然として」

頭に荷物を載せて仕事をする若い女性の姿。

バリではこういう姿をあちこちで見かける。

バリの女性が皆姿勢が良いのは、こんな荷物の運び方をするからではないのかと思うのだが、どうであろうか。

堂々と胸を張って、手には籠を持ち、悠然と街を歩く姿は、見事としか言いようが無い。

もう一つ、バリの女性の特徴は皆一様に、長い黒髪を後ろで束ねている事である。

決して髪を染めたりはしない。
神から授かった自然の姿を、そのまま大切に維持するのも、神への感謝の念の表れだと言う。

こんな素敵な習慣は、ずっと続けて欲しいものだと感じたものである。
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「閑日」
--サヌール--


街外れののんびりした商店街の光景。

我々の仲間が、すれ違った地元のおばあさんと挨拶している。

商店の前に腰を下ろして見守る女性ものんびりとそんな光景を眺めている。

時間に拘束されない昼下がりの街は、ゆっくりと時が流れているようである。

こんな旅の過ごし方も捨てた物じゃないと、しみじみ感じながら撮った一枚であった。

登山が好きな彼には、こんな自分の爺臭い姿を見て、もっと格好の良いところを撮れと言われそうである。
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「不思議な木」
--サヌール--


一本の幹から様々な色の花が咲いている木を仲間が見付けた。

サヌールの街を散策していたら、横道にある家の前にこんな面白い木に出会った。

この木何の木気になる木、と言うコマーシャルではないが、見過ごす事が出来ずに一枚撮った。

ブーゲンビリアの一種のようだが、どうしてこんなに様々な色の花が咲くのか不思議である。

どうやら看板を見ると、此処もホテルの入口のようだが、この程度のプチホテルだと、一泊朝食付きで2000〜3000円位で泊まれるとの事であった。
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「交差点」
--サヌール--


四つ角のある交差点の光景。

差し当たり旧式のロータリー式交差点とも言えようか。

しかしどういう風に車線変更するのだろう。

直進するバイクは真っ直ぐ走るのだろうが、前から来るバイクはどうやら右折するのに、ロータリーをぐるりと廻らずにそのまま右折する気配である。

バリではまだまだ交通ルールがかなりラフなようで、とても我々にはレンタカーなどで走る事は難しそうである。

それにしても道路の真ん中に、このように神を祀る祭壇などが有る所が、如何にもバリらしくて微笑ましい。

ちなみに交通事故などは余り無いのだという。
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「ツー・ショット」
--ニルワナ--


昨晩届いたばかりのワヤン君のツーショット。

海に突き出たタナ・ロット寺院は夕日で有名なビュースポットである。

我々がバリに行った日は、残念ながら曇っていて此処に行くのをパスしたので、わざわざ彼がこの写真を送ってきてくれたのだ。

日本から一人で来た女性を案内したのだという。
お客さんとは言え、若い彼にとって見れば、素敵な女性との2人だけの道行きは嬉しいに違いない。

そんな様子が写真にも出ているようだ。
この写真をページに載せた事を、彼はどう思うだろうか。

勿論、夕日に映えるタナ・ロット寺院の写真も添付されていたが、私にはこちらの写真の方が興味が有った。
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「出前」
--サヌール--


何処かへ依頼された飲み物と軽食を運んでいく女性の姿。

何とも素朴な出前のスタイルである。
お盆の上に剥き出しで依頼された物を乗せて、一体何処まで運ぶのだろうか。

日本でも昔はこんな姿を見掛けたものだが、今ではバイクの後の箱の中に注文の品を載せて宅配するスタイルに変わってしまった。

途中で落としてしまわないかと、すれ違う時にはらはらしたものである。

こんなのんびりした姿が見られるのも、バリ島ならではの風物詩であろうか。
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「散策」
--サヌール--


サヌールの街をぶらぶらと散策する仲間たち。

時間に制限されず、のんびりと街の中を散策するのも楽しいものである。

時折家の中から、外を歩く我々に声が掛るのも面白い。
何を言っているのか分からぬが、英語で返事をすると英語が返ってくる。

此処では母国語と英語が喋れるのが、生活には必要なようである。
私が此処を通り過ぎる時、左の家の庭に入る女の子が、笑いながら声を掛けて来た。

私がそこで皆で何をしているのか聞いたら、神に奉げる器を編んでいるのだと言っていた。

ここではまだ自給自足が当たり前のようである。
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「供物」
--サヌール--


家の門の横に備えてある祭壇の様子。

バリ島のほとんどの家の脇には、大小の差はあれ、このような石の祭壇が設けられている。

一日の日課は、先ずこの祭壇に椰子の皮で編んだ器に供物を載せて線香を灯し、拝む事から始まる。
日本の神棚に影膳を供えて拝むのと似ているだろう。

しかし拝む対象が先祖ではなく、自然の恵みをもたらせてくれる神々である所が違う所だろう。
神々の住む島と言われる由縁である。

祈る相手が人間でなく、自然の動植物であるから、人間の性格も穏やかになるのではないだろうか。

こうして、のんびりとした一日が始まるのだ。
あくせくと通勤の時間に追われながら一日が始まる日本とは、大分様子が違うようである。
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「街道」
--サヌール--


サヌールの街の街道の光景。

昔司馬遼太郎の「街道を行く」と言う実話小説が有った。

場所は違うが、何となくこの光景を見ていて、そんな街道のイメージが蘇ってきた。

平屋や雑貨店の多い道筋はどこか昔の日本の街道の面影を想起させる。
道のいたる所には、放し飼いの犬が散見できる。

ワヤン君の話だと、これらの犬は皆飼い犬だが、そのほとんどが放し飼いであり、鎖で繋がれた犬は居ないと言う。
人間と犬が対等の立場で、共存していると言った感じだ。

唯一現代だと分かるのは、バイクが多い事だが、そのほとんどは日本製である。

バリでは、まだヘルメットを着用する事は義務付けられていないと言ふ。
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「のどか」
--サヌール--


サヌールの街の昼下がりの寸景。

どこかで昼食をしようと街の中を散策した。

この店は何の店なのだろうか。
For Rentと書いてあるから、自転車かバイクでも貸してくれるのだろうか。

店員もあまり商売には熱心ではないようで、のんびりと道行く我々を眺めているだけだ。

一本の木から様々な色の花が咲いているが、これもブーゲンビリアの一種なのだろうか。

南の島の昼下がりは、のんびりと眠くなるような佇まいであった。
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「Wayan in Tokyo�E」
--東京--


明治神宮での増田教授プデュースの薪能に参加した時のワヤン君の姿。

昨晩彼からお礼のメールと共に、当日の写真が送られて来た。

来年バリで公演される薪能の通訳を受け持つ彼の勉強のための観劇だったという。
我々メンバーと渋谷で祝杯を挙げた翌日の事であった。

流石にバリ島からの招待者ということで、彼も正装をしている。
矢張り彼には、我々の一夜漬けの衣装とは違い、このスタイルが似合うようである。

演目は狂言「くさびら」(三宅右近)、能は「自然居士」(近藤乾之助)であったという。

日本とバリの文化交流を受け持つ重要な役目を果たす、彼の今後の活躍に期待したい。
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「微笑み�A」
--サヌール--


バリ・ハイアットのバー・コーナーで準備をする女性の爽やかな笑顔。

前出の私とマスターとこの女性の3人で記念写真を撮る前の、最初の一枚である。

バリの女性たちは一応に表情が豊かである。
あまりとげとげしい表情をした女性を見掛けない。

豊かな自然の中で、神への感謝の気持ちと共に生きていると、自然と表情が温和になるのだろうか。

概して目と鼻が大きいと言えるようであり、切れ長の目を持つ日本、韓国、中国系の顔付きとは違うようだ。

バリ島独特の民族舞踊が、大きな目を見開いて左右に動かす、目の演技が特徴なのも、この目の大きさを活かして発展したのかもしれない。
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「フロント嬢」
--サヌール--


バリ・ハイアットのフロント女性のポートレート。

流石に一流ホテルのフロント嬢だけあって日本語も実に流暢である。

しかも此処のホテルの宿泊客の80%は欧米人だから英語も勿論上手である。
全部で5ヶ国語が喋れると言うから、若いのに才覚はすばらしいものが有る。

それだけでなく、応対も実に丁寧で、私がカメラを向けても確りと応えてくれる。

ホテルライフを快適に過ごせる条件として、従業員の客に対する応対振りは必要条件だが、此処のホテルの従業員全てが良く教育されていると感心したものである。

ベルボーイや客室担当者も、すばやく丁寧に応対してくれるし、チップを要求する素振りなど微塵も見せないのには驚いたものである。
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「ロビー」
--サヌール--


バリ・ハイアットのロビーの光景である。

世界にホテル多しと言えども、このようなスタイルのロビーを持つホテルはバリ島くらいしか存在しないのではないだろうか。

竹で編んだ巨大な屋根の下は吹き抜けであり、台風が来たら一体どうなるのかと気になるところだ。

しかし此処に座っていると実に爽やかな風が吹き抜けて行き、エアコンなどは全く必要ない。

自然の環境を生かした、地球に優しい建物と言えるだろう。

朝はBGMでない生のガムランを演奏する妙なる音色が流れてきて、異国情緒たっぷりなのである。
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「南国の花�A」
--サヌール--


ホテル玄関に通じる沿道に咲いているプルメリアの花。

プルメリアの花は、白か黄色だけだと思っていたが、どうやら木の形からすると、これもプルメリアの種類らしい。

朝日に輝いてとても鮮やかな色合いだったので撮ってみた。
露出をアンダーにして、花が白く飛ばないように補正をした。

日本ではあまり見かけない花がたくさん有るのも、南国気分を味わえる要因であろう。

さりげなく置かれた大きな素焼きの壷や、アスファルトでない道の佇まいが、花の美しさを一層強調しているようであった。
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「南国の花」
--サヌール--


ホテルの庭一杯に咲き乱れるブーゲンビリアの花。

再び明日のワヤン君の帰国を待ち侘びるバリの光景に戻った。

手前にある素焼きの不思議な人形は、庭内の至る所に置いてあり、どうやら此処バリ・ハイアットのマスコットのようである。

様々な花が庭内には有るが、私が知っているのはブーゲンビリアとプルメリアと蓮の花くらいである。

きっと花好きの人には、この広大なホテル内の様々な花を観賞するだけで、満足な事だろう。

余談だが、バナナの花があんなに綺麗だとは想像も付かなかった。
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「Wayan in Tokyo」�D
--渋谷--


渋谷の忠犬ハチ公前でのワヤン君のスナップ。

昨日5時待ち合わせの5分前に彼はやって来た。
日本滞在6日目の彼は、驚くべきスタミナと順応性で、完全に日本に溶け込んでいた。

suikaと携帯をフル活用し、日本での生活は便利で食べ物は美味く最高だと絶賛していた。

毎晩寝るのは2時頃、起きるのは7時で当日のスケジュール開始までの間、レンタルサイクルで、あちこち走り回っていると言う。

朝食は彼の滞在するマンション近くのレストランで摂り、そこの店主や家族とすっかり仲良くなって、おにぎりや味噌汁、おかずなどを無料でご馳走してくれるのだと言うから驚いた。

その代わり、その家族がバリ島旅行をする際には、彼が案内するのを約束したとか…
持ち前の人の良さと日本語が流暢なのも、コミュニケーションの確立に役立っているようである。

昨晩は、5時〜10:30分までの間、我々との談笑は時の経つのも忘れて続いたのである。

今日は11時から銀座歌舞伎座での歌舞伎見学、夜は増田教授プロデュースの明治神宮薪能の鑑賞。
演目は来年バリで公演される狂言「くさびら」、能は「自然居士」だと言う。

明日は早くも帰国前日。
日本で見聞きしし勉強した事を、フルに母国で活用したいと抱負を語っていた。
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「ポトン・ギギ」
--ウブド--


バリの風習に従ってポトン・ギギの儀式を受ける三人の男性。

今東京に居るワヤン君も、来日20日前にはウブドの古い慣習の中に居た。

ポトン・ギギとはポトンが「切る」、ギギが「歯」のインドネシア語である。
http://www.apa-info.com/kb_gigi.html(参照)

彼の祖母の火葬式が行われた12日後にこの儀式は行われるのだと言う。
流石にこの時は、彼の緊張もかなりのようであった。

決して他人に歯向かわない人間になるために、前歯をヤスリで平らに擦り揃えるのだというから恐ろしい。

此処に居る7名は全て彼の妹さんや彼の従弟達であり、一緒にこの儀式を受けるのだと今夜聞いた。

このシーンは、無事にこの儀式が終了する事を僧侶が祈る場面であるらしい。

無事にこの荒療治を終えて来日している彼と、今夜は渋谷で一杯やる予定である。
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「Wayan in Tokyo�C」
--東京--


ワヤン君を紹介するイ・プト・ムリアルタ氏。

氏はバリ島からの日本留学生第一号であり、今は日本とバリの文化交流を推進する要職に有る。

NHKBSチャンネルの5日間17時間生中継特集「世界悠々・不思議の島バリ」(後日NHKでも放映)で樋口可南子さん、榎木孝明さん、夢枕獏さん等に通訳をしていた、ムリアルタ氏の事を憶えている方もいらっしゃるかもしれない。

私がバリ島の文化や伝統芸術に興味を持ったのも、実にこの番組を通してであった。

ワヤン君を通じて、氏と知り合いになれたのも、私にとっては感動の出来事であった。

昨日のワヤン君は氏について終日日本の文化、伝統について学んだとの事であった。

こうしてワヤン君が、氏の後を受け継いで、日本とバリを結ぶ推進役として成功する事を祈る次第である。
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「Wayan in Tokyo�B」
--東京--


ワヤン君と桑野貴子さんとのツーショット。

桑野さんは彼と同じウブドのAPA?(何?)と言う情報センターに所属する同僚だ。

彼女は「地球の歩き方」と言うガイドブック制作会社とのコラボレーションで、民放テレビでバリ島を案内した事で知られている。

目黒のインドネシア料理店Cabe(チャベ)で行われた、彼の歓迎会での一齣だが、此処で久し振りにバリ島のお酒や料理を堪能する事が出来た。

日本に来て一番美味しかった食べ物は何かと聞いたら、いの一番に寿司と答えが返ってきた。

バリ島では生の魚類を食べない。
常夏の国では、生ものは腐り易いからそんな風習になったのかもしれない。
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「Wayan in Tokyo�A」
--東京--


8月末にバリ島を訪問した我々グループとの来日記念写真。

昨晩目黒のインドネシア料理店Cabe(チャベ)で行われた、彼の歓迎会での一齣。

メンバーが一人欠けているのは、現在仕事で韓国に出張中だからである。

増田教授の計らいで、我々グループに別の席を用意してくれたお蔭で、ワヤン君とは気兼ねなく話をする事が出来た。

日本に来て一番美味しかった食べ物は何かと聞いたら、いの一番に寿司と答えが返ってきた。

バリ島では生の魚類を食べない。
常夏の国では、生ものは腐り易いからそんな風習になったのかもしれない。

彼からは、我々がバリを訪問時に彼が撮影してくれた我々のスナップや、彼自身が最近体験した様々な実家周辺での映像を記録した写真を、CDにコピーしてお土産に貰った。

これらは日本では見る事の出来ない、貴重な写真であり、これからそれらも取り混ぜてページでご紹介して行きたいと思う。
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「Wayan in Tokyo」
--東京--


ワヤン君の来日歓迎会でのスナップ。

昨晩目黒のインドネシア料理店Cabe(チャベ)での歓迎会の一齣。

今回の彼の来日に並々ならぬご努力を頂いた増田教授と一緒に撮った閉会直前の記念撮影である。

実に集合したメンバーは総勢43名。
初代インドネシア留学生で、NHKバリ特集「不思議の国バリ」の連続5日間17時間のテレビ実況でガイドをした、ムリアルタ氏の挨拶で会は始まった。

参集した方々はバリ島訪問5回の女性や、NHKのカメラマン、来年バリで催行される日本の狂言を支える立役者など実に多岐に渡っていた。

椰子酒アラックで、いささか酩酊気味の私はご覧のような赤い顔での、登場となってしまった。

彼の来日印象第一声は、飛行機が揺れて全然寝られなかったが、周りの人が皆平気で寝ていて驚いた事。
成田から東京までのハイウェイが、全く車が揺れず高速走行出来る事であった。

可笑しかったのは、山手線の電車が、チャベの店の前に停車するのかと思っていた事である。
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「ワヤン君がやって来た�E」
--ブサキ寺院--


ブサキ寺院の、とある歴代王族の墓碑の前での正装したワヤン君の姿。

彼は昨日無事日本に到着した。
日本の寒さに、ちょっと戸惑っているようである。

今日は早々と、はとバスに乗って東京巡りをしているとの事。
まだいささか眠そうな声をしていた。

霊峰アグン山の麓に広がるブサキ寺院は、バリ島全寺院を統括する総本山。

何故かこの寺院の中に身を置くと、心が休まるのだと彼は言っていた。
柔らかな彼の表情の中に、それが現れているようである。
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「ワヤン君がやって来る�D」
--タマン・アユン寺院--


バリ島で一番美しいと言われるタマン・アユン寺院でのワヤン君のスナップ。

ウブドから約一時間の場所に位置するこの寺院は中に入る事は出来ない神聖な場所である。

棕櫚で葺いた屋根は、階層によって王の位が分かる墓なのである。

回廊の右側は、綺麗な庭園が堀まで続き、若者のデイとスポットになっているとワヤン君が言っていた。

そのワヤン君も今頃は機上の人となっている事だろう。

いよいよ明日は再会の時、どんな顔で会場に現れるか楽しみである。
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「ワヤン君がやって来る�C」
--ブサキ寺院--


バリ・ヒンズー教の総本山ブサキ寺院前での全員の記念撮影。

バリ島最高峰のアグン山(3143メートル)の麓に聳えるこの寺院は、バリ島人民の信仰を一身に集める神聖な場所である。

バリ島に存在する数千とも言われる全ての寺院は、このアグン山の方向に向けて建てられているいるのだと言う。

此処を参拝するのには、他国の人であっても、正装をしなければならない。

ワヤン君が、我々メンバーと一緒に写真に加わった、数少ない貴重な一枚である。
絵葉書を売りに来た少女に撮ってもらった物である。

心の優しいワヤン君はお礼に、絵葉書セット(60円)を彼女から買っていた。

彼は今頃は始めての海外旅行で、どきどきわくわくしながら、空港に居る頃だろう。
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