び、苦痛悲喜、白髪 「無常の風にさそわれずして、わが身あり顔の様子」14771202
​ 花鳥風月のあそび、歓楽苦痛の悲喜、老いの白髪 「無常の風にさそわれずして、わが身あり顔の様子」14771202

 秋も去り 春も去って 年月を重ね、いつのまにか 老いの身 と なってしまいました。

そのうちには 風流(ふうりゅう)な遊び をしたり、悲しいこと や 苦しいこと もあったのでしょうが、今は これといって 思い出すこともなく、ただ むなしく暮らして 老いてしまったのは 悲しいことです。

今日まで命があったのですが、それも 夢 まぼろし のようであり、今となっては、生死(しょうじ)の迷いから離れる道を求めることしか 願うべきもの は ありません。

 遊び、苦痛悲喜、白髪 「無常の風にさそわれずして、わが身あり顔の様子」14771202