壮大な金融実験、欠けた生活視点、好循環生み出せぬ背景 礼賛のなかに辛口評を三点「黒田日銀総裁 10年間」231010
 壮大な金融実験、欠けた生活視点、好循環生み出せぬ背景 礼賛のなかに辛口評を三点「黒田日銀総裁 10年間」231010

「黒田日銀総裁 10年間」のキーワードでネット検索。
 あいつぐ好意的、礼賛記載のなかで辛口評を3点。なぜか朝日、佐賀、東京の
三紙ではあるが。
 「黒田日銀10年の異次元緩和 『壮大な金融実験」の結論は・・・。これは有料記事。最後までは読めない。

 確かに。そう思わせてくれたのは『佐賀新聞」。一口に明治維新は「薩長土肥」とは申すも、ここでは薩摩・長州に一呼吸。
 女性記者の追及が話題となる『東京新聞」。こちらは「経済の好循環を生み出せなかったのはどうして?」。

 『佐賀新聞」の依拠するポイント、ここでは二点。
 超低金利と株・不動産の価格押し上げを柱とする金融政策は企業寄りで、生活者の視点に乏しく、時に応じて政策を柔軟に見直す姿勢も欠いていた
 企業にしてみれば借入金利の軽減をはじめ、保有する株や不動産が値上がりし、恩恵となったのは間違いない。その上、超低金利策が円安を誘発したため、輸出企業は為替差益で潤った。

 黒田日銀総裁 10年間。高評価の投稿は、「超低金利と株・不動産の価格押し上げを柱とする金融政策で恩恵をうけた企業」。
 それにもう一つ、低金利融資があったから資金繰りをつづけることのできた、倒産にいたらなかった企業。ネットはそこを「ゾンビ企業」などと申しているも。