記録
ご質問、二項目。返答させていただきます。
 1.どうして地方史を手掛けることになったの?。
1)手元に<まとまった史料群>がみたらなかったためです。居住の自治体内に江戸時代に建立された寺院に、寺の活動を記録した公務日誌があり、北海道指定有形文化財として高い評価をうけていることを入学前から承知していました。

2)在学中は「オーソドックスな日本史を学べ」が指導教官の方針。「地方史(当時)や江戸時代」の調査は卒業後のテーマと決めていました。
3)1)の寺院はのち国指定史跡、同寺院に所在する記録類は国指定重要文化財となりました。私は今も指定史跡国泰寺跡整備の計画策定委員長を務めています。
 2.「城山モシリヤ学コミッション」って、なんですか。
1)本学周辺に国指定史跡モシリヤチャシ跡があります。この史跡と本学の間に釧路川の一支流であるサル・ウシ・ナイ川 sar-us-i-nai ヨシ・アル・沢の川 という、現在は地表に現れてない河川がありました。緑ケ岡三丁目の公園が源流部で本学グラウンドを流れ城山小学校東の道路を経て、釧路川に注いでいました。
2)そこで1)「サルウシナイ川」集水域を対象に、2)居住する住民が手掛けました。それは「3)域内の生活、生業、文化及び文化財」を、自分たちが中心となって「4)調査し、5)考察し、6)付加価値を創造し」の「理念」を提案し、活動をはじめていました。
3)そこで私はさらに「7)その形と意味を体系化のうえに、8)記録し、9)情報発信を積み重ねる」の三点を付け加えました。ほかに結語として「10)総合的、市民参加型の生涯学習体系」も加え、「城山商店街と大学・専門学校・生涯学習機関を含めた城山文教風致地区への求心力を高める」活動としています。

居住地で限られた歴史資料群 それぞれ地域への求心力を高めるために230620