釧路川上流へ50キロ KeyWord=川舟 曳き子 両岸 人 画像230525
 釧路川上流へ50キロ KeyWord=川舟 曳き子 両岸 人 画像230525

 阿寒国立公園の一角。
 川湯・アトサヌプリで採取の硫黄原石を、河口からほぼ50キロ地点に精錬所を設けて製品化する事業。
 ために川湯~標茶間に民営鉄道を敷設、輸送動力源と製錬用燃料に石炭を輸送する<川舟輸送>が必要となった。

 石炭は釧路川河口近くで採掘される。結節の手段は本州で伝統的な「川舟 曳き子 両岸 人」の組み合わせであった。
 「『上流の場合=・両側の岸から綱で引っ張る』これが一般的な方法でした」。
 1969年発行『釧路川ーその自然と生活ー』には、どこから見つけてきたか「川舟 曳き子」のスケッチ画が引用されている。

 23年5月25日催行の「塘路 in ぶぶる6th」でも、当然にこのことは話題となった。
 塘路二股、つまり釧路川&阿歴内 アレキナイ 川の合流点は、釧路川川舟紀行の「里塚」にあたる有力なポイントでもあったから。
 智英子さんが申して下さった。「原田康子さんの作『海霧 UMIGIRI』には先祖から聞いた話として=確か祖父から聞いたとして、詳細な記載があります」。

 そうでしたか。その箇所を筆者は読み飛ばしていました。
 かと言って、当該書は手元にありません。こんど附属図書館で再閲覧してみましょう。
 ということで今回は浮世絵からその雰囲気をなぞってみることにしました。釧路川の両岸には、かくシッカリした堆積地というより泥炭湿地群なのですが。