<入植時教育機関を今に持続>の地域力量 村落史の形を<太鼓>で意味化 31th釧根郷土芸能振興基金助成金贈呈式
 <入植時教育機関を今に持続>の地域力量 村落史の形を<太鼓>で意味化 31th釧根郷土芸能振興基金助成金贈呈式

 中西別草原太鼓保存会 贈呈団体が示した助成選定理由は長文とはなっていない。
 「中西別地区開基50年を記念し地域青年によって昭和53年4月設立する」。
 「設立以来週2回の練習に取り組み地域の各種演奏会に参加している」。
 「小学生・中学生・高校生への演奏指導を行うとともに幼稚園・中学校への太鼓授業を実施し後継者育成に努めている」。

 メディアに伝えられる<酪農の危機>。懸命に、かつ賢明に営農と経営に汗する酪農家像がにじみ出ている。
 他方で「北海道野付郡別海町 中西別中学校のブログサイト」を読むことができた。

 「(役場所在地以外の酪農郷に)中学校が存置され、『第46回学校祭に向けて、いよいよ太鼓の練習が始まりました』」とある。
 「今回も、丹羽さん、武藤さんに教えていただきながら、素晴らしい『族』を目指しています!」。→http://b-school.jp/blog/snakanis/

 学校統合がすすむ今、地域の教育文化の中核となる義務教育校を維持している点に注目。
 海外価格とのせめぎ合いで「諸経費高騰、生産者価格低減」下に、子女数を保つ難しさが透けて見える。そうではないだろうか。
 贈呈式には<幼子一緒>に、若きご夫妻が笑顔をみせて、受け取っていただいた。

 100キロメートルに及ばんとする地から、来るかを運転して飼育を<中抜き>して。
 そうではないのか。案じねばならぬ構図を想像もしたが、<仲間の確保><後継者育成>の真摯を思うのであった。

 開村は昭和4年。そういうことになりそうだ。
 想像するに<火山灰土>を伴う地に、入植直後の離村者続出を経て半世紀が経過。
 開拓に汗した一団は、「草原太鼓」で人心の結集をはかった。ある意味、ポエムの成立。
 今、海外乳製品との価格競争に翻弄されつつ、しかし、根強くも<地域文化>を掲げ続ける。

 中西別草原太鼓保存会 酪農村の<事・音・歴史の跡>で<輝き>続けて230221
 31th釧根郷土芸能振興基金活動助成金贈呈式 in 釧路センチュリーキャッスルホテル。