早朝一便の直行便、到達に4時間半の浦河~苫小牧代替バス 日高線210513
早朝一便の直行便、到達に4時間半の浦河~苫小牧代替バス 日高線210513、
 『北海道新聞』夕刊の「今日の話題」欄。5月13日のそれは「日高線を歩く」。



 記者が今は転じた旧日高線代替バスで、浦河から勤務地の「苫小牧市に戻った、と。
 「直行便は早朝の一便だけ」と、文章は書き継がれる。やむなく。
 「同管内の新ひだか町で路線バスを乗り継ぎ」「50分の待ち時間を含め4時間半かかった」。

 「(一緒にバスにのっていた77歳の男性)帰宅するのに一本逃すと3時間待ち。前は列車も使えたのに」とぼやく。 
 記者はこれをうけ、「利便性の低下以上に住民の喪失感は大きい」と書き続ける。

 そこで浦河町で飲食店を経営する男性が、紹介される。
 「その地に住む人の暮らしが見えるのが鉄道旅行の面白さ」。
 「鉄道が消えればそんな旅を楽しむ人が日高に来る機会を失ってします」。
 「域内の需要だけで地域経済はまわらない」。

 かくて町内有志は一つの提案をする。「旧日高線を歩く会」。
 「廃線区間116キロのうち浦河町内の約4.5キロ歩く会を催した」。
 その意図を。
 「周辺を通る旧日高線の魅力を歩いてみながら再認識し、再活用について考える機運を高めたい」。

 コラム記事は次の文で結ばれる。
 「草むす鉄路に寄せる住民の思いは深い」「そこに光があたることを願う」。
 
 210513『北海道新聞』夕刊1面。「今日の話題」で「旧日高線を歩く」と中川大介記者。