厩戸皇子の寺院 高田良信著『法隆寺千四百年』(新潮社)
厩戸皇子の寺院 高田良信著『法隆寺千四百年』(新潮社)。
​​お会式=おえしき 大山立=おおやまだて。聖霊院が太子信仰の中枢ということのようで。



622年2月22日、太子没。3月22日を軸に営まれる法要が「お会式」。
そのとき用意される荘厳。松葉、杉の葉で緑におおった柱に切り餅、みかん、​干し柿いりの「柿あげ」を廻らせるなどの仕立て。

 聖霊院本尊は壮年の姿を彫った太子像。透かしてみると金銅救世観音像と蓬莱山形台座が内蔵されている、と。

 紀元607年、藥師像を造り奉じたの銘。これが法隆寺建立の年代を特定するようで。