<小国が大国を倒す>国が台頭してきたことに対する警戒感 山本博文『武士道 新渡戸稲造』


 <小国が大国を倒す>国が台頭してきたことに対する警戒感 山本博文『武士道 新渡戸稲造』.

 19世紀の最末期.日清戦争に勝利した日本に、世界の注目が集まった、と.新渡戸は、英訳書のなかで構想を膨らませた、か.

 1)サムライー切腹.好戦的で野蛮な国の払拭. 
   =<小国が大国を倒す>国が台頭してきたことに対する警戒感に、「武士道」(高貴な身分に伴う義務)を明示.

 2)日本人の拠って立つ道徳意識や思考方法
   =日本文化の内容をさまざまな事例を掲げて書いた(9p).

 3)ド・ラブレーとの会話で「宗教教育がない」.
   =「宗教がない!、道徳教育をいかにすすめているのか」に答える<日本文化の提示>.

 本書が欧米で広く読まれた理由を著者は、「日清戦争勝利後の日本=アジアの片隅の小国を知る恰好の参考」とする(8p).