2018 05/28 07:47
Category : 書評
<小国が大国を倒す>国が台頭してきたことに対する警戒感 山本博文『武士道 新渡戸稲造』.
19世紀の最末期.日清戦争に勝利した日本に、世界の注目が集まった、と.新渡戸は、英訳書のなかで構想を膨らませた、か.
1)サムライー切腹.好戦的で野蛮な国の払拭.
=<小国が大国を倒す>国が台頭してきたことに対する警戒感に、「武士道」(高貴な身分に伴う義務)を明示.
2)日本人の拠って立つ道徳意識や思考方法
=日本文化の内容をさまざまな事例を掲げて書いた(9p).
3)ド・ラブレーとの会話で「宗教教育がない」.
=「宗教がない!、道徳教育をいかにすすめているのか」に答える<日本文化の提示>.
本書が欧米で広く読まれた理由を著者は、「日清戦争勝利後の日本=アジアの片隅の小国を知る恰好の参考」とする(8p).