2017 11/01 04:59
Category : 景観
雌雄阿寒岳 松浦図
松浦武四郎筆『久摺日誌』。その10丁目、11丁目に本図が見開きで掲載されている。
見開きで描写、掲載されてはいるも両図は別な角度から眺めた図であると、推量される。
右手に「雌阿寒」と記載。
山岳の左手に「ルー・チシ」の表記があるから、足寄側から眺めた景観ということになる。
太平洋側からの視点なら、「ルー・チシ」は右手に位置することになる。図中の「ヌー=湯」は、湖畔の湯元湧出を示すものか。
対して左図に「雄阿寒」。
手前に湖面が描写され、「チウルイトウ」「ホロモシリ」「ポンモシリ」などの記載。
あきらかに阿寒湖の湖面と、湖面の諸島を示す。どうも同じ視覚で両岳を描いたというものでもないらしい。
雄阿寒岳は湯元付近から、雌阿寒岳は釧北峠を越ええて<振り返った>後の、記載か。
さらにジックリ考察が不可欠ながら。