2016 04/28 06:30
Category : 自然
断層 伝承あるも 阿蘇郡西原村布田地区
「平成28年熊本地震」.「布田川断層」の真上にある水田地域は、水源となっていた≪滝≫が土砂崩れにあっている.
ネット情報で、『毎日新聞』が伝えている.
「地区の生命線はコメとかんしょ(サツマイモ)。水がないけん、今年は田植えができん」と、農業経営.
新聞は、「江戸時代から農業用水にしてきた滝つぼが崖崩れで埋まって水源が断たれ」と、伝えている.
自然地形の天与、復興は構造物?.
地形図をみながら類推してみた、が.
標高250メートルのレベルから、標高200メートルの勾配.約200メートル西へ下って-50メートルの勾配ということになりそう.
このたあたりに、農業用水源となってきた<滝壺>があるのかも.
ながく農業を経営してきた高齢者は、
「若いころから、布田は断層があるから『(地震が)来たら太か(大きい)ぞ』と言われていた」、
「ばってん、こげんすごか地震が来るとは思わなかった」と、驚きを隠さない。
伝承は正しく、かつ想定を超えるモノと言うこと.
自然の摂理にそって400年の水田経営を維持した、<水源の滝壺>と<農業者が育てた土>は、自然が地域にもたらした<恵みの天余>.
年貢と納税を課してきた公共は、その復興を<自己責任>とするのであろうか.