土光陽一郎&石坂泰彦「日本には親父のような 財界総理が必要だ」
5月は日曜日が5回.最後の休日は、ヒックリかえりながら、『文藝春秋』

 なかでも「財界天皇」と言われた方の回顧.
 語りあっているのは、それぞれの子息にして、石坂泰三氏と土光敏夫氏の往年を.

「勉強熱心で筋の通らないところが大嫌い」
「やっぱり親父の偉さには敵わないね」と、冒頭に.
 
 それはともかく、土光敏夫は「夕食を食べた後は、たいていは古い洋館の書斎に籠ってずっと本を読んでいた」、と.

 技術者の土光氏は、「ドイツやアメリカの科学雑誌を取り寄せて、それを読んでタービンの設計 の勉強をしていたようで」と、続けている.

 技術の世界は、<ほどなく、必ず結果がでる>わけで、結果がこわい.

 財界天皇と政界総理.
 比べてみても詮ないが、そこが<政治と異なるところ>でしょうか.
 
 今の政界総理を動かしている、財界天皇の顔を思いうかべているが.
(土光陽一郎&石坂泰彦「日本には親父のような 財界総理が必要だ」『文藝春秋』2015年4月).