2015 01/14 06:21
Category : 放送
茶わんに満ちる人の心 岡倉天心著『茶の本』1st.出演は、東京女子大学・大久保喬樹教授.
岡倉は「脱亜入欧」の時代に、日本文化を重視し、美術学校長を追われる.
海外で、「外から日本をみつめる視点」「WorldWide」を提示して、英文で「茶の本」を書く.
日本、東洋の文化の底流にある美意識と自然.時代は日露戦争で勝利したあと.
物質文化の壁に日本がぶちあたるとき、そこを超えるための精神文化.
茶.さりげない生活のアクセントのなかに、だからこそ、か.文化・思想の高度化に、「日本文化の独自性」を読みとろうとしたと、解説.
飲み物の茶を、茶道に高めた.お茶の国日本に平和の国日本を重ねて、世界に日本を理解させるための、主張.
この回では、「美しくも愚かしいこと」に注目.
放送案内では、「天心は「茶の精神」を、つまるところ「一抹の夢」にすぎない現実の無常を美しいものと観じ微笑んで受け入れる境地であると考えた」と、紹介.
そこに、「欲望に狂乱する現代世界の混乱を収拾するヒントがあるという」と、むすぶ.