鳥取麒麟獅子舞 ジャスコ昭和店
 「鳥取県北海道交流 釧路デー」。主要プログラムのひとつが、「鳥取麒麟獅子舞」の披露。
 因幡東照宮に奉納するため大名家が奨励したとあって、350年の伝統をもち洗練された芸をそこかしこに見せる。



 獅子頭のカエシや振りのポーズ、せり上げてゆく間、低くかまえる重心の位置、足首の甲や裏をかえすシグサにもまことに細かなテクニック。

 獅子頭が口を大きくひらき、他方で「歯ぎしり」の音が伝わる感すらする力のこもった、舞。




 会場には観光展示のなかに、「因幡 麒麟の王国」と銘打ったポスターがあって、186の獅子頭と猩猩面が掲示されていた。
 現今、奉納・披露の機会はかぎられているかも知れないが、多数の保存団体の存在するなかで、それぞれの長い伝統のもとに切磋琢磨する姿勢が随所に滲(にじ)み出ていた。



 終わって、見学者への配慮。
 幼児たちのなかに舞に泣き出すこともいたが、最後は頭にかみつくしぐさで、「こどもの未来」を願い、見学の親子に大きな満足感。

 釧路市ジャスコ昭和店を会場に開かれた、「鳥取県北海道交流 釧路デー」のひとコマ。