シリア 鹿児島
 日曜日、昼下がりのTV番組。シリア出身の青年に、海外青年協力隊かでボランティア活動家を務めたと方が出演した。

 シリアからの青年は現在、鹿児島市内のデスカウントストアーで働いているらしいが、母国のダマスカス大学を卒業、子供のころから日本文化に関心をもっていたと言う。

 歩行姿勢(一直線に歩く日本人、腕をフリ振り体をゆすり歩く姿で他のアジア人と識別)で、日本人女性に近づき、「日本語を教えてください」。

 その女性、胡散臭かったが、「一度だけ」の約束で、「日本語のレッスン」。彼は開口一番、「あなたは自由民主党の支持者か、民主党の支持者か?」。

 彼女は(めんどうくさい)「みんなの党です」。次の矢で「渡辺党首の、どこが気にいっていますか?」。「本題にはいりましょうねーと、話題をそらした、が」。

 困っているのは、シリアの青年が和食好き。「砂糖や塩分は体に悪いので、使わせない」。司会者が、「それは摂りすぎの時です」と、合いの手を入れていたが。

 聞いていて、思いだした。18世紀、ロシアは日本に接触するため、漂流民の日本人を首府に案内、日本語の教師に仕立てた。

 日本語の学習にと大いに期待したが、大隅の国の漂流民は鹿児島なまり。やや時代がくだって下北の漂流民は南部ことば。顔は日本人ではあるが、言葉は大いに違った。

 出演のお嬢さん、鹿児島での生活は四半世紀。でも、シリアの国で標準的な日本語を教えたらしい。日本につれてこられた青年の日本語は、鹿児島弁でなかった。

 その青年。将来は、アラビア語の通訳、貿易の世界で生きたいと、言う。

編集 freehand2007 : みごとなタイミングで、読んでいただき、メッセージをいただき恐縮です。「方言はその土地の文化・・・・なぁ^^」。そう、お考えくださるお方が、少しずつ増えているように、おもっておりまするが。
編集 ペン : 方言と言うか訛は日本に限らず世界中にありますね。この訛が大きなキーワードになったのが「砂の器」。英語の発音で嘘を見抜かれてしまう話がゴルゴ13にも出てきます(笑)方言はその土地の文化・・かなぁ^^