代理店の旅行プラン
代理店の旅行プラン。ITで配信されている、「バス会社を特別監査へ=過去に行政処分―国交省」。

 東京TDLへ向かう旅行ツアーの運転事故をうけ、多くの報道の論調は、「バス会社に、以前、行政処分」があったことを報じている。

 運転手の過失、バス会社の責任、バス会社の経営体質。細かく検討され、厳しく問われるべきである。

 しかし、この種の事故が起こるたびに思うのだが、旅行代理店の展開する「廉価パッケージツアー」と「過密スケジュールの要求」。

 規制緩和の名のもとに「適正価格」を無視し、廉価・手軽・豊富なメニューを売り物に、ホテル・運送会社・サービス業が不当な廉価と過剰対応を要求されていないか。

 この点は、客足を背景にした代理店の横暴が顔をチラつかせているようにも思える。

 今回のバス会社。社名からしてなかなか穏やかではないが、陸運行政は事件の全体像を示し、パッケージ旅行全体が≪安全≫の観点から適当なものであるかを、あからかにされないかぎり、事故再発は不可避であるように、おもうのだが。</