政治家の蔵書 大平正芳
 大平総理は総選挙のさなか、劇的な死をとげた。大平総理と言えば「意味不明」な発言で知られていたように、思う。

 しかし大蔵官僚にして「数字に明るく」、本人の「イメージのなかにある環太平洋」は「常人のそれに比べてはるかに、狭い」とする。

 大平総理は香川の人であったかと思うが、地元に記念館があるのだそうだ。蔵書1万5000冊。ヒマをみつけて書店に通い、本に眼をとおしていたという。
 教養番組で話題のテーマを仄聞するのとは、わけが違うらしい。

 大平の提唱した「環太平洋連帯構想」。戦後日本外交の集約点であったとされる(出演の学習院大学教員)。

 相談に預かった学者たちは議論したらしい。「環太平洋連帯構想」と「大東亜共栄圏」はどこが違う?。
 諸国の納得が「得られまい」との議論であったという。知恵者が申した。西洋では「新しい酒は新しい革袋に盛る」。
 かくて、経済のみならず社会・文化にわたる構想が、オーストラリアを選んで相談することで、各国の参加につながっていったと、言う。

 大平さんの蔵書は1万5000冊、最初に『漱石全集」の紹介。 でわ、麻生さんは?。『漱石全集』から紹介されるようなら、「英語には強いが、漢字は....」とは、言われなかったかも知れない。

 漢字にも政策にも強かったかもしれない、が。開陳が楽しみ。4月17日朝、「さかのぼり日本史」から。

編集 freehand2007 : 書き込みありがとうございます。その後、「大平総理は街頭演説では理路整然、国会で『あー、うー』と、意味不明だったが」と聞かされました。麻生さんの近況。「ひとかわむけた」という言葉があてはまるのでしょうか。その後の総理にして、おやめになってもなお、存在感を示されそうとしているお方もお見かけします、が。
編集 ペン : 本を読むことは良い事だと教わって育ちました。お小遣いはみ~んな本に消えました(笑)麻生さんは総理を辞められてからの方が良いお顔になられて言うことも名かな立派になったような気が・・^^