紺屋の白袴
 紺屋の白袴。世にそのように言う。

 で、「紺屋は染物業に忙しく、自分の袴を染めるいとまも、ない」。多用で身のまわりの整理が追い付かない譬(たと)えに申して来たと、記憶する。

 一書にあったかと、思う。確かイギリスかの話。
 「真っ白な作業着に身をつつんだペンキ屋がやってきて、壁に養生をするでもなく、いきなりペンキを塗りはじめた」。
 「一滴も飛び散らさず、流れおとさず、作業衣をすこしも汚すことなく、見事に壁を塗りあげた」
 「壁塗りを眺めに三々五々あつまった市民が、見事な腕前に拍手を贈った」。

 紺屋の白袴。洋の東西、視点が異なる、か。

編集 freehand2007 : ありますねー。「医者の不養生」。そのうち、「不養生でも病気にならない」と、言いかえるかも。治療で「こうしなさい」とご指示。患者さんは、「そうすればドクターはもとより、自分も老いをさけられる」。そう、感じておりますが。
編集 ペン : 医者の不養生と言うのもありますね。とかく自分のことには手が回らない^^