2012 02/05 07:04
Category : 書評
ジェームス三木著『八代将軍吉宗〈上〉』。3冊シリーズの1冊。吉宗が将軍職を継職する話ではあるが、「上巻」はまず「紀伊徳川に将軍継職」の必然性を示すものようである。
発端は綱吉に世継ぎが得られないこと。後を見通す動きは紀伊を軸に尾張がネライ、水戸が模様見。
本巻のポイントは、140pの記載にあるか。尾張の光友、水戸の光圀が隠居したにもかかわらず、紀伊・光貞が70歳すぎまで家督譲渡をしなかった意図。
「綱教を江戸に置きたかったのかも」参勤交代のない嫡男を江戸におくことで「何かのときの機動性がものをいう」。
≪吉宗は、突然に継職した≫ようにみえるが、目は6代目をめぐって御三家のニラミあいにはじまっていることを提示しているかの観。(日本放送協会 1995年)。
発端は綱吉に世継ぎが得られないこと。後を見通す動きは紀伊を軸に尾張がネライ、水戸が模様見。
本巻のポイントは、140pの記載にあるか。尾張の光友、水戸の光圀が隠居したにもかかわらず、紀伊・光貞が70歳すぎまで家督譲渡をしなかった意図。
「綱教を江戸に置きたかったのかも」参勤交代のない嫡男を江戸におくことで「何かのときの機動性がものをいう」。
≪吉宗は、突然に継職した≫ようにみえるが、目は6代目をめぐって御三家のニラミあいにはじまっていることを提示しているかの観。(日本放送協会 1995年)。