音楽を創る
 指揮者・佐渡裕がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に客員指揮者として招かれ、演奏会に至る舞台裏の紹介を見た。

 音楽の解釈、楽譜の行間にある強弱、間合い、速度の指示に、応える音質と表現。

 解釈と指示の先にうみだされる音のイメージを明確に示す姿勢と指示内容が、「指揮者のために『やって』やろう」を楽団員におもわせるのだ、そうで。

 コンサートマスターは日本人演奏家。首席演奏者のコメントもパートごとに放送された、が。

 指揮者と楽団の最初のリハーサル。「ファースト・コンタクト」からカメラがはいることは貴重な機会なのだそうだ。

 音楽をつくられる舞台裏。指揮者の役割。演奏会の過程など、目新しいことが多かった。

 他方で、エリート楽団員の指揮者の接し方。洋楽の世界でヨーロッパ音楽関係者がみせる、ヨーロッパ以外の客演関係者にみせる眼差しもみえてきたが。