2011 02/15 07:20
Category : 書評
photo by pacific0035 from OCNフォトフレンド
上塚 司・高橋是清著『高橋是清自伝』(下巻)。通勤の往き帰りに、文庫本で読んでいる。下巻も終盤。
日銀副総裁の肩書で、外債購入に英国。米国を巡遊する終盤の一節を読んでいる。
4回目、5回目の外債発行。他方でロシアとの戦争も終局から講和条約交渉へと舞台を移す。
その間に、3億、5億の外債、ほかにも内国債の発行もおこなわれている。
その引き受け依頼を通じて明らかになるのは、我が国への米欧の評価。それが日増しに高まり、信頼感を獲得してゆく軌跡ということ、か。
不思議な気がするのは、高橋の交渉相手国が、まずは英国。ついでアメリカ、そこへフランスが参入する。
日本銀行創設や、帝国憲法の起案では、ドイツ・プロイセンなどに範をもとめたのに、なぜ英・米・仏、か。
残り、わずか。残りページの少なくなってゆくことは、楽しいが。