『主婦の友』休刊
インターネット情報ながら、『主婦の友』が6月かに休刊すると伝えられた。
 婦人雑誌を代表する雑誌のひとつで、新年号には恒例の付録として家計簿が特色であった。祖母が愛読していた。それも東京の出版社から直送の愛読者。なんでも、創刊号以来の愛読者であったと、自負していたように、思う。

 毎月、送られてくるので、メガネを取り出して祖母は読んでいた。そのあたりに、積んである本を、読むことも少なくなかった。昭和20年代のそれは判も小型で、ページ数も薄く、しかも用紙が粗末であった。

 内容では、家計簿相談などが読んでいて、印象に残っている。東京のサラリーマン家庭の高収入。我が家に比べて、相当に高そうであった。一流会社、残業残業の連続、昇り調子の日本経済。当然であった。しかし、東京のサラリーマンの高額所得の要因を知ったのは、1965年前後に東京在住の叔父の勤務ぶりを知るようになってからである。

 読んでいたのは1950年代。なにしろ小学生、高学年の盗む読みである。年齢不相応なことをしていたものである。

 最盛期は70万部を超えたというが、昨今は16万部とやら。それだけでは、作家の原稿料の確保がままならぬのかなー。情報媒体の多元化。名門雑誌にも冬の時代が続くようである。