猛暑/台風と地震の密接な関係?!
09/07 08:29 33.3N 137.2E 10k M6.4 東海道沖/震度4
 ・・・下記データの全て日本時間・・・
09/06 21:42:59 55.31S 28.87W 10.0 6.6M A サウス・サンドウィッチ諸島


 東南海もしくは南海地震に伴い、ほぼ同時期で連動して発生してきたのが東海地震。ところが前回の地震、つまり、1944年の東南海地震と2年後の南海地震の際には東海地震の連動発生がなかった。これが臨海状態を想定できる東海地震の危機とする主たる根拠となっている。しかし一部には、東海地震は発生しないという見解も存在しており、本当に増し迫った危機は東南海/南海の連動地震であるともいわれている。
 そして今回、5日の紀伊半島沖M6.9/震度5、東海道沖M7.4/震度5弱の連発は、東海というよりは、まさにその東南海地震の想定震源域に近いものだった。
 気象庁はプレート内部で起きた今回の地震は、発生の仕組みが異なっていることから東南海地震との関連を否定しているが、こういうのはいつもの通り、大衆を不安から解放すべく発表される安易な安全宣言だと私は受け止めている。プレートの内外を問わず、その原因となった力が何処からきたかを問えば、同じ根拠に帰一するのは明白だ。日本地震学会会長/大竹政和氏は1978年の宮城県沖地震の場合などは、その4ヶ月前にプレート内部で先行した地震の事例があり、東南海地震との関連が極めて高い可能性があるものとして、警戒を呼びかけている。

 今年の猛暑や連続する台風の影響関係は当然であって、まず猛暑と大地震の関係でいえば、関東大震災の年も阪神大震災の半年前も記録的な猛暑であったし、この明らかな関係は他にも幾つもの事例がある。フェーン現象といった気象学上の説明だけで済まされるものではない。
 大地震が近い状態になると岩盤から電磁波が発生し、地中内の水分が水蒸気となって大気中に充満、気温を上昇させる。その他、海底のメタンハイドレートからメタンが発生すると、これが気化する際に激しい温度上昇を伴うとする意見。近年の温暖化で海水温が上昇、これによりマントルに対する冷却力が低下していて地震を激化させているという説すらある。
 そして、台風の接近と通過による激しい気圧変化が、地殻を持ち上げたりプレッシャーを与えて地震発生の格好のトリガー作用となっていると考えられる。