台風と地震の不思議な関係 !?
07/25 03:55 26.5N 128.9E 10k M5.8 沖縄本島近海
07/27 00:55 35.8N 137.1E 10k M4.6 岐阜県中部の美濃中西部/震度4
07/31 00:44 34.0N 140.3E 70k M5.0 千葉県房総半島南東沖


 当サイト掲示板に、29日の報ステで台風と地震の関係について報じられた、として質問を受けました。

 平年ならば日本の南東海上のある高気圧が、今年は日本上空に張り出しています。高気圧から外へと噴出す風はコリオリの力(地球の自転影響)によって時計回り(右回り)に吹いており、今回の台風10号のように西向きの進路を取ったというのも高気圧の停滞位置が影響しているからです。西向きに進路を取る台風も珍しくはありません。・・・というのが、一般的な気象学の説明ということになると思います。

 しかし、私たち地震雲研究家の間では、気圧の変化が地震のトリガー作用を持っており、低気圧/高気圧の停滞と位置関係が発生地震にも影響していると考えています。低気圧の最たる台風(熱帯低気圧の内、最大風速が17.2m以上のもの)は大型地震と関係があるとして指摘したのは、地震雲の開祖/故・鍵田忠三郎氏でした。台風と震源はエネルギー的に競合相克し合っているので、台風の進路を見ていることで発生震源を知る場合があります。
 生前の鍵田氏を良く知る直弟子で、地震予知の一つとして台風の進路を監視し続けている鹿嶋氏に問い合わせたところ、TV番組側の説明ではその4つの台風は全部バラパラであって、台風と地震とを関連づけたことの意図も根拠もよく確認できなかったということです。
 尚、今回、注目すべきは台風10号の進路が突如西へと変更しているが、進路変更前の10号が取っていた進路の延長線上に、31日未明発生の千葉県房総半島南東沖M5.0/震度2の震源があるということです。実は、台風は震源を避ける進路を取るか、震源上空を通過する性質があるようなんです。
 東海アマの岩瀬氏の見解では、巨大震源が浮上していれば、台風10号はこの後、紀伊水道を経由し、日本断層に抜けるといったルートを取る可能性があるとしています。