静内町〜青森県東方沖から三陸沖遠方震源の地震雲?? 日暈と地震は無関係か?
04/16 22:26 23.5N 142.8E 33k 4.8M A 小笠原南部(世界版)
04/17 00:28 28.0N 128.9E 10k M3.7 奄美大島近海
04/17 03:00 41.0N 142.3E 50k M5.5 青森県東方沖/震度4
04/17 09:03 42.5N 143.2E 70k M3.6 北海道南部の十勝支庁南部
04/18 00:41 42.6N 143.6E 70k M4.5 北海道南部の十勝沖
04/18 08:11 34.2N 139.3E 10k M2.8 新島・神津島近海
04/18 15:13 33.9N 135.2E 10k M2.8 和歌山県北部
04/18 20:01 35.3N 133.3E 20k M3.4 島根県東部
 ・・・下記データの全て日本時間・・・
04/16 09:13:06 55.68N 160.64E 33.0 4.1M B カムチャッカ半島
04/17 09:48:37 37.51N 96.52E 10.0 6.4M A 中国中部
04/17 23:50:48 54.69S 1.29E 10.0 6.0M B ブーベ島(大西洋南東部)


▲04/17 03:00 41.0N 142.3E 50k M5.5 青森県東方沖
[震度が観測された地域]
 震度4
  青森県三八上北 岩手県沿岸北部
[震度が観測された市町村]
 震度4
  階上町 青森南郷村 大野村
[震度が観測された観測点]
 震度4
  階上町道仏* 青森南郷村市野沢* 大野村大野*
―――――――――[地震加速度情報の画像ページ]


◆◆4月18日(金)午後、空知支庁/美唄市より観測◆◆

 午後1時頃、美唄市の空にて仰角の高い位置に滞空する典型的な白帯雲を確認。両端共に山並みに掛かって全貌は把握できない。推定規模はM4.6以上で、M5超も十分に有り得る。指向方位は方位角160度−340度ラインで近郊震源の疑いがある。〜北海道静内町〜青森県東方沖震源から三陸沖遠方震源の範囲に注意したい。遠方の場合は、〜マリアナ海溝〜ソロモン諸島/ジョアズール島〜バヌアツ〜ニュージーランド/南島方面。逆方位は北海道留萌市〜イギリス/マンチェスター方面を指向。満月トリガー影響にて発生は48H内を疑うが〜1週間程度は様子をみたい。

 17日未明発生の青森県東方沖M5.5/震度4の地震について、私の6日観測の地震雲の結果ではないのか、とのメール連絡を頂いた。
 「何れも大変な規模。片側はピンネシリの山並みに隠れて見えないが、まずM6以上は確実だと思われる。近郊震源の場合には〜北海道静内町〜青森県東方沖震源から三陸沖遠方震源の範囲。」(2003 04/07 01:53 更新)
 もし、これが本当なら、あまりにも測定した方位角度が異なっていることになる。本来なら当然、無関係地震なのだが、どうにもこの時の地震雲観測から初めて使用したコンパス測定にて、正直なところ、精度にはやや確信が持てない・・・。スンマセン
 ということで、今回観測の地震雲も何故か、その6日観測の時とほぼ近しい方位ラインになっている。尚、今回は午後から夕方にかけて崩れた天候の中で見られた石垣模様や放射状的な様子から、それが観測地震雲と同震源ならば、恐らく近地地震の内陸の可能性があると思う。一応、日高支庁の広範囲で注意されたい。

●●日暈と地震は無関係なのか?●●
 今回観測の場合などが典型的なパターンだが、滞空する白帯雲がしだいに拡大して濃度を増し(このような青空では航空機による飛行機雲も形成される)、その後、間もなくして日暈が出現する。夕方頃にはすっかり曇り空になっているという展開が見られる。
 前兆掲示板その他では、日暈は地震とは無関係であって、ただの気象的な降雨前兆に過ぎないする“科学的な意見”の投稿を最近、特に目にすることが多い印象。しかし、そんなことはこの私でも、恐らく小学生当時のズーと以前から知っていた。だが、その程度の否定的見解で別に納得するものでもない。
 現時点、私自身も日暈を地震前兆であるとして明言するまでには至っていないが(個人的には関係を強く疑っている)、ハッキリといえることは地震雲そのものが大方、降雨前兆なのであって、極めて降雨になり易い大気の状況になっているということ。このことは、これまでの観測経験から、まず間違いない。地震雲が拡大発達し、そのまま雨天へと悪化することも少なく無い。このことから、近地地震の地震雲の場合は、地震雲出現の次はまず降雨が来るというパターンもかなり多い。そして当然、“地震雲の出現する時やその前後では日暈も出現する”という密接な関係にある。地震の関係がいわれている幻日現象やその他、タンジェント・アークなどの椋平虹も同様、必ず降雨が近い状況の空において出現している。このことは日暈との違いも全くない。つまり、降雨前兆である地震雲の出現と日暈とは当然、パートナーのような関係であるといえる。

 因みに、この記録はやや古いものではあるが、日暈(月暈)出現と近地地震の結果について私が調べたもの。概ね日暈の出現から24時間、そして殆どの場合において48時間内で地震(殆ど有感で確認が得られる)が発生している。尚、現時点としては、近地地震とはいっても距離的には一応、当地(北海道空知)を中心に東北〜茨城県、サハリン、千島〜カムチャツカ半島(カムチャツカは遠いが、経験上、当地付近の空の前兆とは相関する可能性を疑う)までの広範囲で記録を取っている。

参考: ………日暈・月暈の地震検証データ………