台湾時間2時23分頃、M6.7の地震が発生。最大震度6
●台湾時間2時23分頃、M6.7の地震が発生。震源地は台湾中部玉山(日本統治時代の名前は新高山)、深さ12KM、最大震度6の模様。被害状況は不明。


『最近の地震について木村政昭教授の見解 
投稿者:中西  投稿日:06月10日(土)20時22分54秒

 6月以来、震度5弱の地震が千葉、石川、熊本、会津、更にM6.7の今朝の地震…と、たて続けに起きたのは、西日本の地震活動が活発になる周期に入ったからとの指摘がある。
 気象庁等によると、3日の千葉の地震は東から滑り込む太平洋プレートと、南から潜り込むフィリピン海プレートの衝突、7日の石川の地震は、大陸側のユーラシアプレートの内部でほぼ東西方向に起きた圧縮現象による断層のずれ、翌8日の熊本の地震は、以前にも大きな地震を起した日奈久(ひなぐ)断層の横ずれが原因とみられている。
 「個々の地震の関連性は全くない」と専門家は言うが、「大局的には『関連なし』とばかり言えない」と相模湾にある構造線を発見し、火山・地震活動の研究を通し、三宅島、三原山、雲仙普賢岳の噴火を予測、ピタリと的中させた木村政昭・琉球大教授は指摘する。
 「日本列島は太平洋プレートやユーラシアプレートに押され続け、常に蓄積されたひずみが表に出たのが、今年の有珠山噴火や岩手山の火山活動だった。だが、近年はフィリピン海プレートの活動が活発になりはじめ、地震域が徐々に西へと移りはじめている」
 木村教授によると、一般的な火山・地震の活動周期は、

 1.火山活動が相次ぎ
 2.その周辺で大きな地震が発生
 3.エネルギーが放出され活動が終息

 S52年の有珠山噴火、大きな津波が奥尻島を襲った北海道南西沖地震や釧路沖地震(共にH5年)等は、すべて同じプレート上で活動に関連性があるうえ、活動パターンにもぴったりあてはまる。
 木村教授の「地震域」の西方移動の根拠は、平成6年の三陸はるか沖地震以降、比較的大きな地震が「西日本で観測されるケースが増えている」点だ。
 H7年には6000人以上の犠牲者を出した阪神大震災、9年には阪神大震災に次ぐ揺れを観測した鹿児島の地震(震度6強)が起きている。さらに「西日本地方では、過去に大きな地震が起きたが、もう50-100年以上も地震が発生していない『地震の空白地帯』が伊勢湾周辺、別府湾、日向灘、奄美諸島近海、沖縄本島近海など、かなりの数にのぼる」。
 関東地方については、「伊豆大島、三宅島は今でもエネルギーが蓄積されている。プレート境界がぶつかりあう房総沖も注意が必要。また三原山の火口高は100メートルほど盛り上がったままで、エネルギーが蓄積された状態。もし噴火後に震源が浅い地震が起これば、東京や関東でも大きな被害が出る」と警鐘を鳴らす。
 さらに、今年3月の噴火以降小康状態の北海道・有珠山について、「まだ活動が本格的ではなく、これ以上被害は拡大しない」が、もし次に噴火したら「早い段階で爆発的噴火になる可能性が高く、かなりの被害が出るだろう」と予測する。(zaqzaqニュースH.12.6.10より)』
――――――『地震の前兆現象研究のための掲示板(サブ)』より転載