関東中心やや強い地震!
 『関東を中心としたこの地震で、市川市内の70歳の女性が自宅から逃げようと庭に出たところ転び、左肩を打撲した。
 震度5弱の揺れを観測した多古町役場には、発生直後から防災担当職員らが駆けつけた。防災無線で町内全戸に一斉放送するなどして被害状況を調査した。
 地震から約1時間半後には、ほとんどの自治会から連絡が入った。住宅の壁にひびが入った、かわらが落ちたなど、約30件の報告があったが、けが人やライフラインへの影響はないことが確認された。
 JR東日本によると、総武線の成果―銚子間で点検のため上下線とも約3時間運転を見合わせ、バスの振り替え輸送をした。外房、成田線などでも3、40分の遅れが出た。約2万9千人に影響した。
 成田空港では、発生直後に航空機の発着を一時見合わせて滑走路の点検をした。しかし、異常が発見されず、14分後には運行を再開した。羽田空港も点検のため、一時閉鎖した。
 東京ディズニーランド(浦安市)では、14のアトラクションで最長約30分間、運転を中止した。
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 新東京国際空港公団によると、今回の地震で千葉港から成田空港まで航空燃料を送っているパイプラインの緊急遮断弁が作動した。点検の結果、被害はなかったが、輸送再開は5日以降になるという。それまで燃料輸送は止まったままだが、空港には約6日分の燃料タンクに備蓄されているため、空港での給油に影響はないという。』
――――――――『6月4日付、朝日新聞(朝刊)』より転載