Arthur Rimbaud Aube
ぼくは、夏の曙を抱いた。

宮殿の正面では、まだ何ひとつ身じろぎするものもなかった。水は死んでいた。野営した影は、森の道を離れてはいなかった。
ぼくは歩いていった、生き生きとほの暖かい息吹きを目覚めさせながら、宝石の群は眼を見ひらき、翼は音もなく飛び立った。

最初の挑発は、すでにみずみずしく蒼白いきらめきに満ちた小道で、一輪の花がぼくにその名を告げたことだった。