沈黙の春
中山GJ、欧州馬招待中止
JRAは17日、欧州で流行している家畜伝染病「口蹄疫」の影響を考慮し、4月14日の国際招待競走、中山グランドジャンプ(中山・大障害芝4250m、J・G1)に出走予定だった欧州馬5頭を招待しないことを決定した。これにより同レースに出走する招待馬はマールボロ(豪)、ランド(NZ)、カンパネール(米)の3頭になる。
口蹄疫は牛や豚、羊など偶蹄類の病気で、感染すると口や蹄に水疱ができ、発熱したり繁殖力が低下する。奇蹄類の馬は発病はしないが、馬が媒体になって他の家畜に伝染する可能性もあり、すでに英国の競馬開催が中止された他、ハイキングや軍の野外訓練が原則中止、公園や動物園なども次々と閉鎖されているほか、スポーツ大会の延期も相次いでいる。

横浜市の馬券新税、総務省が導入不同意
総務省は17日、JRAの場外馬券場の売上に対し課税するため横浜市が導入を検討している勝馬投票券売上税について、国の経済施策を妨げるものとして、同法案に同意しないこと方針を固めた。今月末か4月初旬までに正式決定する見通し。同省が不同意を決めた場合、横浜市は30日以内に自治体の不服処理機関である「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る方針。総務省はJRAの売上の一部が国庫に回る仕組みを国の重要施策に当たると指摘し、JRAの主張を受け入れた。

Newsweek誌の「英国農家が絶滅する日」の記事を読む。
1967年に口蹄疫が大流行したときは、4万頭以上の家畜が処分された。この5年間でイギリスの農業収入は4分の1になった。しかも、2000年は前年比25%減。過去2年間に、専業の農業従事者15万人の約3分の1が離農した。
という。