クレジットには気をつけよう
300万人の口座にロシアの会社から不正請求
ロシアの会社が偽のアダルトサイトを設置して,不正に盗み出された300万件のクレジットカードに対し,それぞれ10ドル程度の少額の請求を出していることが分かった。この会社は,アダルトサイトであることから被害者が公表しようとしない,また少額なのであえて被害を届け出ないか,あるいは気が付かないだろう,との目論見で犯行に出たと見られている。詐欺に使われたクレジットカードの多くは,先日侵入を受けたCreditcards.comのデータベースがソースとなっているが,被害者は300万人という膨大な数に及んでいるため,もっと大がかりなクレジットカード番号の盗難犯罪が裏に絡んでいる可能性もある。詐欺に使われたクレジットカード番号の一部はいまだに有効で,数週間は同じ被害者への犯行が続くのではないかと懸念されている。

Egghead.comで370万人のクレジットカード番号流出の可能性
オンライン家電/コンピュータ小売り店のEgghead.comは22日,同社のサーバがハッキングされ,顧客のクレジットカード番号が盗まれた可能性があると認めた。連邦捜査局(FBI)とセキュリティの専門家らが調査にあたっている。事件は前日の21日に起きたと考えられている。同社では,370万人の顧客のデータベースのうちどの程度が盗まれたのか,まだ特定できていない。オンライン音楽CD販売のCD Universeが先に30万件以上のクレジットカード番号をロシアのハッカーに盗まれた事件や,Creditcards.comが5万5000件のクレジットカード番号を盗まれた事件など,同様の犯罪は後を絶たない。専門家によると,何人の顧客の情報が盗まれたのかEggheadが特定できないということは,同社はリアルタイム監査システムを導入していないのではと指摘している。